2023/10/06 23:01

▶ この記事では...

当店にてはじめてお買い物をしてくださる方に向けて、「まずは」のおすすめを紹介します。

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▶ 「おすすめはどれですか?」と聞かれれば

店頭でもオンラインでも、ともに最も販売量が多い次の2種がおすすめ。
煎茶の定番品「日野荒茶」と焙じ茶の定番品「日野焙じ茶」で、内容量と価格のバランスもよい2品です。



このふたつをおすすめする理由は、当店が大切にしている「毎日の素朴なお茶」というテーマに最も噛み合ってくれるお茶だからです。
目立つ個性はありませんが、だからこそ自然な味わいが生活に根を張ります。

生産者は滋賀県日野町の満田久樹さんで、平成7年ごろに3代目の園主となって以降、農薬と化学肥料を使用しない栽培に切り替えました。またもともと自園には種から育った「在来種」が多く残されており、品種茶が主流となった今でも満田家のお茶は在来種が主力です。在来種には突き抜けた個性はなく、素朴な香味が持ち味です。

有機栽培と在来種の組み合わせは魅力的です。近代農業以前の農法と共通項が多く、草や虫との付き合いは避けられませんが環境負荷という側面からいって持続性のあるお茶です。もちろん飲んでおいしく、満田さんのお茶のいいところとして「無農薬有機栽培」にならび「流行に左右されない思想に支えられた製茶技術」を強調したいと思います。つまり、有機栽培なら美味しいというわけではないのです。

どちらのお茶も、熱湯でさっと淹れていただくのが当店のおすすめ。
焙じ茶は1煎目が華です。香りがよく立ち、また一番茶ならではの味の厚みをしっかりと感じられる、ちょっと贅沢なお茶になります。それでいて胸焼けもなく、後口も心地よく感じられます。
荒茶は煎を重ねるごとに表情がどんどん変わります。1煎目ではふくよかな味わいを。2煎目では野性的な渋みを。3煎目以後はすっきりとした滋味を。食事に合わせて気軽に淹れると、いつものご飯がより美味しく感じられるはずです。

私はこの「荒茶」の3煎目以後の味が大好きです。すっきりとしてはいますが、体力がある。口にしていただければ伝わるのではないかと思います。
※「荒茶」は、通常流通する煎茶よりも意図的に荒っぽく仕上げていただいたお茶です。大きな葉や茎なども混じりますが、これらがそれぞれ一役買って、派手ではなくとも多層的な味わいを演出します。見た目よりも味本位。

▶ その他の茶種のおすすめ

釜炒り緑茶なら、まずは「芦北釜炒り茶」を。
ふくよかな香り、そして何煎でも気持ちよく飲める味。これらを支える製茶技術の高さを誇る、熊本県は梶原さんの作。



紅茶なら、「芦北紅茶」を。
当店、紅茶のラインナップは少ないのですが、「日々の紅茶」という考え方でセレクトしています。
大人しくも深みある在来種。しつこさのない甘い香りが持ち味で、洋菓子にも和菓子にも合わせられます。



番茶なら「焙じ番茶」を。
番茶はものによって個性が全く異なりますが、まずは定番の番茶としてこちらをおすすめします。
焙じ茶の一種ですが、葉の硬い時期に製造するすっきりとして香ばしいお茶です。



▶ クーポンをご用意しています

ご購入後、レビューにご協力くださいました方には期間内に何度でも使用できるクーポンを個別に発行しております。また飲みたいなと思っていただけた暁には、ぜひご利用くださいませ。

▶ ご不明なことはお問い合わせください

些細なことでも構いません。疑問を残したままお買い物をするのではなく、オンラインで顔の見えない距離にあるからこそ、すっきりしないことを残さずにお茶を選んでいただきたいと思います。

チャット機能や問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。お待ちしています。